怖い短編集
私は学校で授業を受けていても

落ちつかなかった。






誰かが私を憎んでいる。






そう思うと、

私は授業に集中できなかった。






もしかしたら、

あのメールの送り主が、

私と同じこの教室に

いるかもしれない。






なに食わぬ顔で授業を受け、

私にメールを送ったことを

ほくそ笑んでいる

のかもしれない。






〈 いったい、誰? 〉






私はそう思って

教室中を見まわした。






でも私は、

教室内の全員の顔を見てみても、

誰がメールの送り主か

予想することもできなかった。
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