怖い短編集
私は朱美にそう言われ、

真剣にメールの送り主が

誰かを考えた。






私は誰にも、

イジワルやイヤガラセを

したことはない。






だから、こんな

イヤガラセのメールが

送られてくるのは、

まるっきりの逆恨みで、

私が妬まれているに過ぎない。






私を妬んでいるのは

誰なのか?






メールの送り主は、

私が裕福なことを

妬んでいるのだろうか?






それとも、

私の成績が優秀で

K大学の医学部に

進学しようとしていることを

妬んでいるのか?






だとしたら、

メールの送り主は、

私の真逆の立場にいる

人ではないだろうか?
< 127 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop