怖い短編集
私のスマホには、

受信を拒否したアドレスとは別の

デタラメなアドレスが

表示されていた。






私はそのことに

嫌な予感を感じながら、

そのメールを開いた。






【美和子さん、

今日も真面目にお勉強を

していたのかしら?






あなたは、

何度言っても

わからない人なのね。






私は、そんな頑張り屋な

あなたのことが

嫌いで嫌いで仕方がないのです。






私のアドレスを

受信拒否したみたいだけれども、

そんなことをしても無駄よ。






私はあなたに

つきまとってやるの。






あなたの不幸せを願うことが、

今の私の幸せです。






どうかあなたは、

私の密かな楽しみに

毎日、つきあって下さい。






二人だけの素敵な時間を

あなたは今日も

堪能して下さい。
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