怖い短編集
「あなた最近、

大学への進学を

あきらめたわよね。






それは家庭の事情だから

仕方がないわ。






でもだからと言って、

あなたが私を恨んで

イヤガラセのメールを

送ってくるなんて、

やり方がえげつないのよ」






「馬鹿じゃないの?






あなた何様のつもり?






あなたは、イタズラメールが

送られてきたとか言って、

私の家庭を馬鹿にしにきたの?






あなたは裕福で、

成績も優秀だから、

天狗になっているのかも

しれないけれど、

私はあなたなんかに

そんなイヤガラセのメールを

送ってなんていないから!」






「でもそれじゃ、

誰が私にイヤガラセのメールを

送ってきたっていうの?」






私がそう言って、

声をあらげたとき、

私のスマホから

着信音が聞こえてきた。






その瞬間、

私の頭の中で

激しく警鐘が鳴り響いた。






もしかしたら、

私はとんでもない勘違いを

しているのではないだろうか?
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