怖い短編集

父が部屋から出て行くと、
母は取り乱し、
ヒステリックに叫び声をあげ、
テーブルの上にあった食器を
払いのけた。




テーブルの上にあった食器が、
音を立てて次々と割れていき、
食器の残骸は
床の上に無惨に散らばった。




母は頭を抱え、
獣のような叫び声を上げると、
肩で荒い息をし、
ギロリと部屋の隅にいる僕を睨んだ。




僕は怯えながら、
母を見た。




今日もいつもと同じように、
僕の恐怖の時間が始まった。
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