怖い短編集

僕はその日も、
母の怒りが収まるまで殴られ続けた。




僕は殴られながら、
必死に母に謝った。




「ごめんなさい。

お母さん、許して。

お願いだから、
もうやめて」




母の怒りがようやく収まったとき、
僕の体には、
またアザが増えていた。




今年になってから、
僕の体にアザがない日は、
一日としてなかった。
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