怖い短編集

僕は毎日、
学校が終わると家には帰らず、
近くの公園で時間をつぶしていた。




僕は、
家に帰るのが嫌だった。




家には僕の居場所がない。




父は僕には無関心。




母はいつも不機嫌で
僕を殴る。




僕はいつも
部屋の隅で息を潜め、空気のような存在になれるように祈る。




――お願いだから、
誰も僕に気づかないで下さい。
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