怖い短編集

「あんた、
ずっとそこで見てたんだろ」




母の低い声が、
不気味に部屋の中に響いた。




「あんた、
私のことを
バカにしてるだろ」




僕は
母の言葉に答えることができず、
ただ必死で
首を横に振った。




「あんた、
私が殴られてるのを見て、
いい気味だと
思っていたんだろ」
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