怖い短編集

「大丈夫だよ。


心配しないで。


僕のお腹が痛くなるのは、
いつものことだから」




そう言った僕の胃が、
さらにキリキリと痛んだ。




僕は胃の痛みのせいで、
笑えなくなった。




「本当に大丈夫?


とっても痛そうだけど……」




右の頬にアザがある女の子は、
隣りのブランコから
僕のことを
心配そうに見ていた。
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