怖い短編集

家に帰りたくない。




僕が家に帰ったら、
不機嫌な父と母がいて
僕は二人のケンカを見ていると
怖くて声も出せなかった。




父は母とのケンカを終えると、
いつも家を出ていった。




そして父のいなくなった家の中で、
母の怒りはいつも
僕に向けられた。




僕は逃げ場所が欲しかった。




父も母もいない
心安らぐ場所が欲しかった。
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