怖い短編集

いつの日か
僕が大人になったなら
母に殴らずに済むだろうか?




いつの日か
僕が大人になったなら
僕はこの憎しみに満ちた家を出て、
父にも母にも頼らず、
自分の力だけで
生きていけるだろうか?




怒鳴り声が聞こえてこない
安らぎがある部屋で
僕は生活していきたい。




普通の暮らしが欲しい。




他のクラスメイトと同じように、
僕は、普通の家族が欲しかった。
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