怖い短編集

友だちという言葉の響きが心地よくて、
僕はきれいな貝殻を見つめながら笑っていた。




「明日香ちゃん、素敵なプレゼントありがとう。


明日香ちゃんからもらったこのきれいな貝殻、
僕の宝物にするね」




僕は明日香からきれいな貝殻が入った箱を手渡され、
胸が踊った。




僕は、貝殻の入った箱を膝の上におきながら、
明日香と一緒にいるのがうれしくて、
日が暮れるまで明日香と話した。




そしてついに、
僕が家に帰らなければならない時間がやってきた。




その時間になると、
やっぱり僕のお腹は、キリキリと痛くなった。




「大丈夫、徹くん」





明日香はそう言って、
心配そうに僕の顔を見ていた。




「うん、大丈夫」




僕は強がって、
明日香にそう言った。
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