爽やか男子の裏の顔



「えー、今日は男バスと一緒に


試合を行います!」



そう言い出したのは


もちろん顧問の中野先生。



男女まぜこぜでチームを2つ作って



ミニゲームをするという。


女子のハンデとして


女子はポイントが2倍になるという。



だから男子が決めるより


女子に多く決めさせる為に


男子の動きが大切になってくる。




チーム分けの結果



わたしは蒼くんと同じチームとなった。



「よろしくね!」



そう言ってコートに入る。



ゲームが始まってからは


やっぱりずば抜けてうまい蒼くんが


どんどん


相手を抜いていく。



そのまんまシュートを決めるかと思いきや



寸前のところで


わたしにパス。



とてつもなくいいタイミングで



邪魔なものは何もなくって



私の放ったボールは


綺麗に弧を描いて


リングに吸い込まれていった。



それからも


蒼くんがボールを運んで


私が決めるというような


流れで



私達のチームが圧勝した。



「きょーつけ、れい!」



「あざしたー!」




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