爽やか男子の裏の顔
◎隣の部屋の君
蒼side
俺は親を説得し、
一人暮らしでいいから
青南に行かせてもらえるようになった。
部屋を探しているとき
みおが
俺と入れ違いで
不動産屋から出てきた。
俺はさっきの人知り合いなんで
同じとこってまだ空いてないですか?
そう聞いていた。
俺がみおと隣の部屋に慣れたのは
奇跡でもあり
仕組んだことでもあった。
おれは離れていた時間が長い分
少しでも多く
みおのそばにいたかった。
家に帰り部屋でくつろいでいると
隣の部屋から
とんでもない悲鳴が聞こえてきた。
俺は慌てて
隣に行き
インターホンを鳴らす。
「みおり!?
どうした?」
そう叫んだ俺の前のドアがゆっくり開き
涙目のみおりが
「む、むしが、、、。」