変わらない恋の歌

変化



「おはようございます」

あのお兄さんの元気な声。

「おはようございます」
その言葉をかえす従業員たち。

いつもは、
検品をする心に
外のゴミを片付けるよう
いわれたため、
いやいや暑い外に
出る事になった。

でもすこし違ったのは、
会話が出来た事。

「暑いですね。」
と声を掛けてくれた。
「そうですね。
暑い中ご苦労様です。」
そういうと、
「いつもより元気ないですね?」
と顔をのぞかれた。

顔が熱くなるのを
感じた。

「そうですかぁ?
疲れてるからですよ。」

「大変ですね~。
気持ちわかります。」
お兄さんはそういうと
仕事に戻った。

ドキドキした心臓が
おさまらない。

笑顔で接客するのが
精一杯だった。


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