笑う門には福来たる!!
壬生浪士組として、初めての仕事を無事に終えた祝いの宴
「おい!まだ飲むのか!?」
「おお!!誠十郎どうした!?」
「お前が迎えに来いっつったんだろ!!」
「そうであった!!すまん!!
近藤!!儂は、先に帰る!!」
「僕も帰ります!!」
「俺も」
いつ、誠十郎とそんな約束をしたのか
と思いつつ
芹沢に便乗して、沖田、土方も帰ることにする
この二人、酒があまり得意でない
四人で島原を後にした
「早かったな?誠十郎」
「普通にお開きまでいたけど」
誠十郎は、今年で舞台も辞めることにした
今日は、誠十郎の労をねぎらう会だった
「酒は、飲まなかったのか?」
「飲んだよ、なんで?」
「全然酔ってないから!!」
「んー?結構、飲んだよ」
「なぁ、5年前に何があったのか知らねぇけどよ
そろそろ前向いていいと思うぞ?」
土方がそう言うと
「土方、お前にとっては、5年前
誠十郎にとっては、今も5年前と同じ
これからも、ずっと同じことだ」
芹沢が答えた
「僕は、変われると思います!!
だって、僕も笑えなかったから…」
「沖田、お主もそんな時期があったのか
誠十郎、お前は馬鹿だ
家族や友人に恵まれながら、すべてを突き放して、ずっとひとりで我慢して
大馬鹿だ
沖田は、人の手を借りた
それは、勇気のいることだったはずだ
今のお前なら、わかるよな」
芹沢は、優しく誠十郎の頭に手を置こうとした
誠十郎は、ビクリと肩をすぼめた
「ほんのわずかな間であったが
殿内は、儂らの仲間であった…
その仲間が
殿内がお前にしたことは、許せぬことだった
助けてやれず、すまなかった」
「誠十郎、乗り越えろ!!
お前なら、また笑える!!な?」
「そうです!!笑えますよ!!」
3人に声をかけられても、誠十郎は
一言も話さなかった
「誠十郎…」
話せなかった
いつの間にか、頬を伝う涙を拭うこともできず
ただ、涙を流していた
「ちゃんと泣け!!馬鹿者!!
泣かぬから、笑えんようになる!!」
芹沢が誠十郎を懐に収め、頭と背中をそっとを撫でる
「うぅ…ヒック…芹沢さ…ん」
ほんの少しだけ、芹沢の着物をちょこんと
つまみ
泣いた
少し泣きやんだ頃
「誠十郎、儂と友達になってくれ!」
「は?」
「こちらに友はおらんのでな!」
「俺…人といるの苦手なんだけど」
「なら、また好きになればいい」
「イラッとしたら、手が出るし」
「その時は、また眠らせてやる!」
「こぇぇな」
「お前の方が怖かったぞ?」
「…ごめん」
「儂らは、友達だ!!
お前のことは死んでも話さぬ
安心だろう?」
「そうだな… いいよ」
芹沢と誠十郎が、友達になった
「僕も!!」
沖田も友達になりたいと言ったが、芹沢からお前には早いと、一蹴りされた
「おい!まだ飲むのか!?」
「おお!!誠十郎どうした!?」
「お前が迎えに来いっつったんだろ!!」
「そうであった!!すまん!!
近藤!!儂は、先に帰る!!」
「僕も帰ります!!」
「俺も」
いつ、誠十郎とそんな約束をしたのか
と思いつつ
芹沢に便乗して、沖田、土方も帰ることにする
この二人、酒があまり得意でない
四人で島原を後にした
「早かったな?誠十郎」
「普通にお開きまでいたけど」
誠十郎は、今年で舞台も辞めることにした
今日は、誠十郎の労をねぎらう会だった
「酒は、飲まなかったのか?」
「飲んだよ、なんで?」
「全然酔ってないから!!」
「んー?結構、飲んだよ」
「なぁ、5年前に何があったのか知らねぇけどよ
そろそろ前向いていいと思うぞ?」
土方がそう言うと
「土方、お前にとっては、5年前
誠十郎にとっては、今も5年前と同じ
これからも、ずっと同じことだ」
芹沢が答えた
「僕は、変われると思います!!
だって、僕も笑えなかったから…」
「沖田、お主もそんな時期があったのか
誠十郎、お前は馬鹿だ
家族や友人に恵まれながら、すべてを突き放して、ずっとひとりで我慢して
大馬鹿だ
沖田は、人の手を借りた
それは、勇気のいることだったはずだ
今のお前なら、わかるよな」
芹沢は、優しく誠十郎の頭に手を置こうとした
誠十郎は、ビクリと肩をすぼめた
「ほんのわずかな間であったが
殿内は、儂らの仲間であった…
その仲間が
殿内がお前にしたことは、許せぬことだった
助けてやれず、すまなかった」
「誠十郎、乗り越えろ!!
お前なら、また笑える!!な?」
「そうです!!笑えますよ!!」
3人に声をかけられても、誠十郎は
一言も話さなかった
「誠十郎…」
話せなかった
いつの間にか、頬を伝う涙を拭うこともできず
ただ、涙を流していた
「ちゃんと泣け!!馬鹿者!!
泣かぬから、笑えんようになる!!」
芹沢が誠十郎を懐に収め、頭と背中をそっとを撫でる
「うぅ…ヒック…芹沢さ…ん」
ほんの少しだけ、芹沢の着物をちょこんと
つまみ
泣いた
少し泣きやんだ頃
「誠十郎、儂と友達になってくれ!」
「は?」
「こちらに友はおらんのでな!」
「俺…人といるの苦手なんだけど」
「なら、また好きになればいい」
「イラッとしたら、手が出るし」
「その時は、また眠らせてやる!」
「こぇぇな」
「お前の方が怖かったぞ?」
「…ごめん」
「儂らは、友達だ!!
お前のことは死んでも話さぬ
安心だろう?」
「そうだな… いいよ」
芹沢と誠十郎が、友達になった
「僕も!!」
沖田も友達になりたいと言ったが、芹沢からお前には早いと、一蹴りされた