笑う門には福来たる!!
雨続きで、すっかり気分もどんより
それでも毎日の巡察は、欠かせない
永倉と藤堂が、帰って来た時のこと
八木邸から、誠十郎がバタバタと出て来た
「誠十郎?どうした?」
永倉が声を掛けると、真っ青な顔した誠十郎が答える
「別に…何でもありません…」
「何処をどう見ても、何かあった様子だよ?まさか!芹沢さんに殴られたの?」
どんなに酒に酔っていても、誠十郎とお梅には、手を上げない
だから、藤堂は〝まさか〟
という言葉を使った
「ずぶ濡れだ…傘貸すし、着替えろ
平助の着物ならちょうどいいだろ?」
「そうしな!?俺の着物でよければ」
「迷惑でしょ…このまま帰ります」
「ちょっと!!」
「おい!!!誠十郎!!!」
バタバタと誠十郎が走っていく
「平助!土方さんに遅れるかもって伝えろ
俺は、誠十郎を追う!!」
「わかった!!たのんだよ!!」
「おう!!」
永倉は、がむしゃらに走っていく誠十郎に
追いつく為に、傘を捨てた
やっと
誠十郎を捕まえたのは、橋の上
「離せ!! 離せ!!」
雨で水かさの増した川へ飛び込む寸前
永倉が誠十郎を後ろから、抱きしめ座らせた
「何が別にだ!!馬鹿なことすんな!!」
「俺が死んで誰が困る!?
お願い… 死にたい…」
「んなこと…言うなよ…頼むから
お前がいなきゃ、俺ら困るんだよ
総司は、馬鹿みたいに誠十郎に懐いて
土方さんなんて、いつも怒ってんのに
お前いると、雰囲気が柔らかくてさ
左之は、お前のおかげでおまさと結婚した
誠十郎が俺らを繋いでくれてんだぞ!!
だから…
んなこと… させねぇよ…」
「離して… もういい… わかったから」
永倉が手を緩める
「誠十郎、どうしたんだ?」
肩をクルリと回し、顔を覗き込む
「別に… ただ、死にたくなっただけ…」
それでも毎日の巡察は、欠かせない
永倉と藤堂が、帰って来た時のこと
八木邸から、誠十郎がバタバタと出て来た
「誠十郎?どうした?」
永倉が声を掛けると、真っ青な顔した誠十郎が答える
「別に…何でもありません…」
「何処をどう見ても、何かあった様子だよ?まさか!芹沢さんに殴られたの?」
どんなに酒に酔っていても、誠十郎とお梅には、手を上げない
だから、藤堂は〝まさか〟
という言葉を使った
「ずぶ濡れだ…傘貸すし、着替えろ
平助の着物ならちょうどいいだろ?」
「そうしな!?俺の着物でよければ」
「迷惑でしょ…このまま帰ります」
「ちょっと!!」
「おい!!!誠十郎!!!」
バタバタと誠十郎が走っていく
「平助!土方さんに遅れるかもって伝えろ
俺は、誠十郎を追う!!」
「わかった!!たのんだよ!!」
「おう!!」
永倉は、がむしゃらに走っていく誠十郎に
追いつく為に、傘を捨てた
やっと
誠十郎を捕まえたのは、橋の上
「離せ!! 離せ!!」
雨で水かさの増した川へ飛び込む寸前
永倉が誠十郎を後ろから、抱きしめ座らせた
「何が別にだ!!馬鹿なことすんな!!」
「俺が死んで誰が困る!?
お願い… 死にたい…」
「んなこと…言うなよ…頼むから
お前がいなきゃ、俺ら困るんだよ
総司は、馬鹿みたいに誠十郎に懐いて
土方さんなんて、いつも怒ってんのに
お前いると、雰囲気が柔らかくてさ
左之は、お前のおかげでおまさと結婚した
誠十郎が俺らを繋いでくれてんだぞ!!
だから…
んなこと… させねぇよ…」
「離して… もういい… わかったから」
永倉が手を緩める
「誠十郎、どうしたんだ?」
肩をクルリと回し、顔を覗き込む
「別に… ただ、死にたくなっただけ…」