笑う門には福来たる!!
永倉は、これ以上聞いても答えないと判断した
「覚えとけ!おめぇは、一人じゃねぇ!
お前が死んで悲しむ奴がいる!!
わかったな?」
「……」
返事はなかった
それでも、永倉は、言った
「信じてるからな!」
ずぶ濡れの誠十郎を送り、永倉が帰った頃には門限も過ぎていた
「どうだった?」
着替えて、土方の部屋へ
幹部が集まっていた
永倉は、濡れた髪を手拭いでガシガシしながら、ため息漏らす
「どうだったんです?」
沖田に催促され、永倉が口を開く
「別に… だとよ」
皆の前では、それだけを報告した
「永倉、残れ」
「はいよ」
土方と二人きり
「で? 何だって?」
「死にたくなっただけってさ
川に飛び込もうとしたんだ…
たぶん…… 芹沢さんだよなぁ」
「だろうな」
「悪い人じゃねぇのになぁ
あの酒癖さえなけりゃなぁ」
「あぁ 局長という立場をもう少し考えてくれたらいいんだが」
「誠十郎には、変なこと考えるなって
説教しといたから」
「ありがとうな」
永倉が部屋を出てから、土方がゴロンと
寝転び、天井を見る
「あの… 馬鹿」
一人、吐き捨てた
「覚えとけ!おめぇは、一人じゃねぇ!
お前が死んで悲しむ奴がいる!!
わかったな?」
「……」
返事はなかった
それでも、永倉は、言った
「信じてるからな!」
ずぶ濡れの誠十郎を送り、永倉が帰った頃には門限も過ぎていた
「どうだった?」
着替えて、土方の部屋へ
幹部が集まっていた
永倉は、濡れた髪を手拭いでガシガシしながら、ため息漏らす
「どうだったんです?」
沖田に催促され、永倉が口を開く
「別に… だとよ」
皆の前では、それだけを報告した
「永倉、残れ」
「はいよ」
土方と二人きり
「で? 何だって?」
「死にたくなっただけってさ
川に飛び込もうとしたんだ…
たぶん…… 芹沢さんだよなぁ」
「だろうな」
「悪い人じゃねぇのになぁ
あの酒癖さえなけりゃなぁ」
「あぁ 局長という立場をもう少し考えてくれたらいいんだが」
「誠十郎には、変なこと考えるなって
説教しといたから」
「ありがとうな」
永倉が部屋を出てから、土方がゴロンと
寝転び、天井を見る
「あの… 馬鹿」
一人、吐き捨てた