笑う門には福来たる!!
夜の闇に紛れ、京を出ようとする男を
土方と沖田が斬った



「へぇ~旅人も殺すのか?」


!!!!!


「お前!!いつの間に!!」

「誠十郎さん……」

四条大橋の上、初めて人を斬った沖田

見られたくなかった



なぜかわからないが、誠十郎に見られたくなかった

誠十郎が腕組みをしたまま近づいてくる

カタカタと沖田の手が震える


「サッサと刀を仕舞えよ
人に見られるぞ?」


死体を目にしても、動じることなく

沖田の肩に手を置き、言った


「言わないから… 心配するな」


その声色の優しさから、沖田の震えが止まった




「じゃあな」








「肝のふてぇ奴だ
総司、大丈夫か?」

「はい!おかげさまで…」


誠十郎の背中を見送り、二人も去った






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