笑う門には福来たる!!
皆に挨拶をするため、屯所に寄りたい

と、誠十郎が言うので屯所による



「正月でも、稽古してるんだな…」


庭で稽古している平隊士



「人が増えたから、道場の中に入りきれないんだ
強くなれば、道場で稽古が出来るからね」


「へぇ~」



しばらく、稽古している姿を見て



「あの人…
新選組を潰したいって言ってた人と、一緒にいた」

「どいつだ?指さすなよ!」

「斎藤さんの列、3番目」

「間者ということですね」

「確か…桂先生と一緒にいた、川本さん」

「ここでは、山本だ」

「どうします?」

「他にもいるかも」

「そうだな…泳がすか」

「土方さんの部屋に行きましょう」

「そうだな」




土方の部屋





誠十郎が沖田の袖を引っ張る

右手の人差し指を上に向け、くいくいっと

〝誰かいる〟

と、沖田に伝える


「やっぱり、気づいてた?」

「降りてこい」



シュタッ


「久しぶりやなぁ!誠十郎!!」

「山崎さん!!!身軽ですねぇ!!!」

「山崎、斎藤の隊にいる山本を見張れ!
川本という名で、桂と繋がりがあるようだ
何か動きがあれば、すぐ知らせろ!」

「御意」


シュッ



再び、天井に戻って行った

「変わった人ですね」

「言ったでしょ?」

「うん、しかし…威張ってんなぁ!!」

「うっせ!!こういう口調なんだよ!!」

「あははっ 誠十郎もっと言って!!」

「顔、恐えし」

「ぷふふっ」

「俺は、こういう顔なんだよ!!」







挨拶も終わり、二人に途中まで送られ

誠十郎は、家に戻って行った








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