笑う門には福来たる!!
土方隊が池田屋に到着した頃
会津が来た
手柄を横取りされてなるものかと
土方が奮闘する中
怪我人がいると知らせが入る
「俺、いってくる」
「頼む!!」
土方が誠十郎を中に入れた
誠十郎が中に入った時、まだ戦いが続いていた
「二階が、総司一人なんだ
行けるか?」
「はい」
近藤に言われ、丸腰のまま二階へ
血の臭いに、顔をしかめながら
音のする方へ
敵の刀が池田の鼻の下をかすめ
口元が血まみれになる
いつもの沖田なら、斬られたりしない
虚ろな目とふらつく足
「どうした?終わりか?」
敵が挑発するが、沖田は声すら出せず
膝をつき、肩を上下し息を乱す
誠十郎が近くで倒れている男から
刀をとる
「総司、土方隊が到着した」
「天才と名高い沖田が、戦わずして膝をついたか」
「黙れ!お前の相手は、俺がする」
誠十郎が刀を構える
集中し、敵の動きを見る
「なかなかの腕だ」
しばらく、押しつ押されつの攻防戦
ザシュ
勝ったのは、誠十郎
しかし、初めて人を斬ったことで
頭の中が真っ白になる
「誠十郎……すみません」
沖田の声に刀をゴトリと落とし
沖田に駆け寄る
「総司!大丈夫か!?」
「おかげさまで、休めましたよ
やっぱり、強いねぇ」
「必死すぎて、わかんねぇよ」
「ごめんなさい…誠十郎に斬らせてしまって…」
「ううん、総司は俺の代わりに殿内を斬ったから、お互い様だ」
バタバタと階段を登る音
「あのうるささは、土方さんですよ」
「総司!誠十郎!」
二人の無事を確認した
「ね?」
「すごいな、総司」
「誠十郎、てめえ怪我人の手当てとか言ってたのに、なんでここにいるんだよ!」
「え?あれ?何でだっけ?」
「僕も怪我人だから、いいじゃないですか~それより、土方さん
僕、立てそうにないんですよね」
「わっ!総司!すごい熱!!」
オデコに手を当て、誠十郎が驚く
「だから、無茶すんなって言ったのに
一人で二階を片付けたのかよ」
「あははっ すみません
一人誠十郎にやって貰いました」
「は?」
「ごめんなさい」
「はぁ~ 話は後だ!降りるぞ」
夜が明け、新選組が池田屋を引き上げた
それからすぐの事
おまさが無事に男の子を産んだ
会津が来た
手柄を横取りされてなるものかと
土方が奮闘する中
怪我人がいると知らせが入る
「俺、いってくる」
「頼む!!」
土方が誠十郎を中に入れた
誠十郎が中に入った時、まだ戦いが続いていた
「二階が、総司一人なんだ
行けるか?」
「はい」
近藤に言われ、丸腰のまま二階へ
血の臭いに、顔をしかめながら
音のする方へ
敵の刀が池田の鼻の下をかすめ
口元が血まみれになる
いつもの沖田なら、斬られたりしない
虚ろな目とふらつく足
「どうした?終わりか?」
敵が挑発するが、沖田は声すら出せず
膝をつき、肩を上下し息を乱す
誠十郎が近くで倒れている男から
刀をとる
「総司、土方隊が到着した」
「天才と名高い沖田が、戦わずして膝をついたか」
「黙れ!お前の相手は、俺がする」
誠十郎が刀を構える
集中し、敵の動きを見る
「なかなかの腕だ」
しばらく、押しつ押されつの攻防戦
ザシュ
勝ったのは、誠十郎
しかし、初めて人を斬ったことで
頭の中が真っ白になる
「誠十郎……すみません」
沖田の声に刀をゴトリと落とし
沖田に駆け寄る
「総司!大丈夫か!?」
「おかげさまで、休めましたよ
やっぱり、強いねぇ」
「必死すぎて、わかんねぇよ」
「ごめんなさい…誠十郎に斬らせてしまって…」
「ううん、総司は俺の代わりに殿内を斬ったから、お互い様だ」
バタバタと階段を登る音
「あのうるささは、土方さんですよ」
「総司!誠十郎!」
二人の無事を確認した
「ね?」
「すごいな、総司」
「誠十郎、てめえ怪我人の手当てとか言ってたのに、なんでここにいるんだよ!」
「え?あれ?何でだっけ?」
「僕も怪我人だから、いいじゃないですか~それより、土方さん
僕、立てそうにないんですよね」
「わっ!総司!すごい熱!!」
オデコに手を当て、誠十郎が驚く
「だから、無茶すんなって言ったのに
一人で二階を片付けたのかよ」
「あははっ すみません
一人誠十郎にやって貰いました」
「は?」
「ごめんなさい」
「はぁ~ 話は後だ!降りるぞ」
夜が明け、新選組が池田屋を引き上げた
それからすぐの事
おまさが無事に男の子を産んだ