落ちてきた天使
私って本当に現金なやつだと思う。
さっきまで寂しくなったり不安になったりしてたくせに、皐月の存在を感じた途端に今までの感情が嘘のように心が躍った。
この気持ちの正体に気付いちゃいけないのに、気付いてしまいたくなる。
「やっと来たな」
中垣さんがニヤッとガキ大将のような笑みを浮かべて言うと、皐月が盛大な溜め息を吐いた。
「やっとって、お前が俺を閉じ込めたんだろうが」
「え?閉じ込めた?」
中垣さんが皐月を?一体どういうこと?
「悪かったって。でも、元々はお前が意地張って彩ちゃんを一人で帰らすのが悪い」
「だからすぐ追い掛けようとしたのに、お前が無理矢理トイレまで連れてって個室に閉じ込めたから」
ちょ、ちょっと待って‼︎
トイレの個室に閉じ込めたっていうのも気になるけど、それはもうこの際後回し!
「皐月…すぐ追い掛けようとしてくれたの?」
「当たり前だろ。いくら喧嘩したって彩を一人で帰らせたりしない」
う、嘘でしょう……?
じゃあ何?
私は無駄に寂しさを味わってたってこと?
さっきまで寂しくなったり不安になったりしてたくせに、皐月の存在を感じた途端に今までの感情が嘘のように心が躍った。
この気持ちの正体に気付いちゃいけないのに、気付いてしまいたくなる。
「やっと来たな」
中垣さんがニヤッとガキ大将のような笑みを浮かべて言うと、皐月が盛大な溜め息を吐いた。
「やっとって、お前が俺を閉じ込めたんだろうが」
「え?閉じ込めた?」
中垣さんが皐月を?一体どういうこと?
「悪かったって。でも、元々はお前が意地張って彩ちゃんを一人で帰らすのが悪い」
「だからすぐ追い掛けようとしたのに、お前が無理矢理トイレまで連れてって個室に閉じ込めたから」
ちょ、ちょっと待って‼︎
トイレの個室に閉じ込めたっていうのも気になるけど、それはもうこの際後回し!
「皐月…すぐ追い掛けようとしてくれたの?」
「当たり前だろ。いくら喧嘩したって彩を一人で帰らせたりしない」
う、嘘でしょう……?
じゃあ何?
私は無駄に寂しさを味わってたってこと?