お姫様はメイド服!?
馬に乗る,カグヤとレオン。
乗馬の特訓をしたカグヤは,1人で馬に乗れるようになった。

「あの時と違って,姫は馬に乗れるようになりましたね。」

あの時とは,カグヤが初めてこの国に来た事を言っているのだ。

「特訓したもの!
自分の力で乗れるわ!」

そう言いながら,馬を走らせた。
それに続き,レオンも走らせる。

城が遠くなるに連れて,たくさんの歓声が聞こえなくなっていく。

「レオン,あのね…」

城も見えなくなった頃,カグヤは口を開いた。

「あたし,この交渉が成功したら,決めている事があるの…」

それから,また静かな時間が流れる。

「俺もです。」

「え?」

「俺も,これが上手くいったら,やろうと思っている事があります。」

ズキンと,カグヤの胸は痛み出す。
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