お姫様はメイド服!?
「大丈夫ですか?姫?」

真っ赤な布に目を近付けていると,上の方で声がした。

「姫?」

カグヤは,声の方に目を向ける。
そこには,茶色い髪の男の人がいた。

カッコいい…

ボーッと見とれるカグヤ。

「姫?」

「ギャッ!!!!」

ボーッとしていたカグヤの顔に,顔を近付ける男。
驚いたカグヤは,尻餅をついた。

「あなたは?」

その男に,静かに問うカグヤ。
男は,カグヤに手を差し出しながら,

「申し遅れました。
レオン・フォートニードと言います。」

「レオン…フォ…??」

「レオン・フォートニードです。
レオンでいいですよ。」

爽やかな笑顔を作るレオン。
カグヤは,レオンの手に掴まった。

グイッと力強く引っ張られたカグヤは,頭一個分背の高いレオンを見上げた。
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