お姫様はメイド服!?
「レオンンンンー!!!!
どーじよーー!!!!」

涙でいっぱいの顔を,レオンに向けるカグヤ。

「仕方ありませんね…。
姫,俺の目を見て!」

「へ?」

ゴシゴシと,袖で涙を拭いたカグヤは,レオンの目をジッと見た。

「こうなってしまったのは,あなたのせいではありません。
悪いのは全て…」

ラビー様です。

「あのバーレです。
ですから,戦いましょう。
あなたならできます!」

魔法の言葉。

─唱えて…

また女の子の声がした。

─百獣の王…レオン・フォートニードを…

「百獣の王…レオン・フォートニードを…」

─解き放つ!!!!

「解き放つ!!!!」

その時,茶色い光がレオンを包んだ。
驚いて,尻餅をついたカグヤは,それをずっと見ていた。
< 117 / 240 >

この作品をシェア

pagetop