お姫様はメイド服!?
どうしたんだろう?

そういう顔を,クローンに向けると,無視されてしまった。

「待ってればわかるよ」

ランシャーは,そう言って,片目を閉じた。



少しすると,コンドラが戻ってきた。
背中には,ラビーが乗っている。

「ふー…おまたせ♪」

ニコッと笑うラビーを,レオンは睨み付けた。

「ラビー様。
これが終わったら,お話しがあります。」

その声は,怒りを隠しきれていない。

「その事について,今話すから大丈夫よ♪」

レオンに動じないラビーを,カグヤはすごいと尊敬した。

「手短に話すわね。
この国は,2人も見たと思うけど,民に自由がないの。
なぜかというと,この国の王のバーレが支配しているから。
民は,バーレに逆らう事もできる。でも,それはできないの。
なぜかというと…あれよ…」

ラビーは,ゆっくりと兵隊を指差した。
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