お姫様はメイド服!?
カグヤは,あははと笑った。

「えっと…目で見た方が早いですよね。
さ,姫…あれに…」

レオンは,そう言いながら,白い馬を指差した。

「あれに乗るの?」

「乗馬は初めてですか?」

レオンの問いに,何度も首を縦に振った。

「でわ,俺も一緒に乗りましょう。さ,」

そう言いながら,カグヤの手を掴み,馬の方へと歩いた。

「チョット失礼。」

レオンは,そう言いながら,カグヤを抱き上げた。

「キャッ!」

抱き上げられたカグヤは,ストンと馬に座らせられた。
その後に,レオンも馬に乗る。

カグヤを後ろから抱くように,馬のたずなを持つレオン。

カァァァとカグヤの顔が,みるみる内に赤くなる。

「さ,出発しますか。」

その声と共に,馬は素早く駆けた。
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