お姫様はメイド服!?
「お前…ラビーさんを放せ!」

そう叫ぶカグヤに,バーレはニヤついた笑みを見せた。

「でわ,選べ。」

「え?」

「ここで負けを認め,耶桜国を私に渡すか…
それとも,後の事は,他の神獣等に任せお前が死ぬか…
どちらかを選べば,こいつは助けるぞ?」

バーレの言葉に,カグヤは目を閉じた。

ラビーの笑顔が浮かぶ。

ラビーさんには,たくさん元気をもらった。

だから,助けなきゃ…

後ろを向いて,レオンを見た。

あたしが負けを認めたら,皆に恥をかかせる事になる。
耶桜国の皆にも…

ギュッと,胸元の御守りを握った。

「皆なら,耶桜国を守れる。」

遠くで鳴る,鎧のぶつかる音に,そう言った。
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