お姫様はメイド服!?
「早くあたしを殺せ!
そして,約束しろ!
ラビーさんを傷つけないと!
それともう一つ!
召喚主の女の子を自由にしろ!」

カグヤは,もう限界だった。
怒りと,悔しさで胸が痛む。

「わかったわかった。
私は,約束はしっかり守る。
心配するな。」

「本当だな?」

「本当だ。」

カグヤは,息を吐き,口元を緩め,作った拳も緩めた。。

「でわ…死ね!」

ゆっくりと目を閉じる。

『あなたならできます』

レオンが,瞼の裏で笑いかけている。

「今まで…ありがとう…レオン…」

本当に…ありが…

「カグヤァァァ!!!!」

レオンの声が聞こえて,目を開けた。

最初に目に入った物は,銀色の…鎧。

「え?」

少し上を向くと,茶色いたてがみがあった。
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