お姫様はメイド服!?
「カ…グヤ…」

バタンと倒れたレオンを,レオンと認識するまでに,時間がかかった。

「あなたは…バカ…です…」

床一面に,赤い物が広がる。

「あなたは…本当に……バカです…」

「レオン?何してんの?」

赤い物の上に膝を付く。
生暖かい物が,カグヤの膝を濡らす。

「俺は…あなたを守ると…言ったでしょ?」

まだ,状況が分かってないカグヤは,首を振る。

「意味分かんないよ…」

なぜか,目から涙が流れる。

「俺も,あなたの…カグヤの笑顔が好きです。」

「ヤダ…」

「俺も…あなたが…好きです…よ…」

「ヤダよ…」

目を閉じるレオンの顔をに,手を当てた。

冷たい…

「バカ…バカァァァァ!!!!!!!!」

ギュッと,レオンの頭を抱き締めた。

笑って…笑ってよ…
冗談ですって…笑ってよ…
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