お姫様はメイド服!?
「よくも…よくもレオンを!!!!」

グッと力を入れるのと同時に,バーレの叫び声は強くなる。

「よくも…ラビーさんを…」

また,力を入れる。
もう,バーレの叫び声は,声になっていない。

「よくも…」

「カグヤ!止めろ!」

その時,後ろで声がした。

「え?」

カグヤが後ろを向くと同時に,バーレは床に倒れる。

「カグヤ…俺はここにいる…」

「レオン?」

そこには,血が一つ付いていないレオンがいた。

「どうして?」

赤い髪と目が,元に戻っていく。

「言ったでしょ?
どんな怪我も私が直すって♪」

その後ろでは,ラビーが笑っている。

「オバケじゃないよね?」

ペタペタと,レオンとラビーを触るカグヤ。

「生きていますよ。」

「生きてるわよ♪」

2人の言葉に,カグヤはその場に座り,涙を流した。
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