お姫様はメイド服!?
顔にあたる風が,冷たくて気持ちいい。

数分走ると,遠くに大きな建物が見えた。

「あれが久桜城です。」

近付くにつれて,城の大きさは増す。

カグヤは,ずっと久桜城を見つめていた。



「着きました。チョット待ってくださいね。」

レオンは,スタッと馬から降りる。

「さ,姫…掴まって…」

そう差し出された手に掴まって,カグヤも馬から降りた。

「あれ??顔が赤いですよ?熱でも…」

「なんでもないです!」

カグヤは,レオンから顔を背けた。
レオンの頭には,?が沢山ついている。

「レオン!姫!ご無事でしたかぁ!」

城の扉が開き,中から,金色の髪の男が出てきた。

「あぁ,無事だ。ドラン。」

ドランと呼ばれたその男は,カグヤの手をとり口を開いた。

「お目にかかれて光栄です。姫。
私,ドラン・ゴッドネストと申します。」
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