お姫様はメイド服!?
「今,自由にしてあげるから…」

女の子の首に付いた緑色の首輪。
足に付けられている重り。
カグヤは,それらを取ってあげた。
意外にも,簡単に取れた事に驚くカグヤ。

「ラビーさん!この子の傷,直してあげて!」

遠くにいたラビーは,ピョンピョン跳ねながら近付いてくる。

「この子が,助けなきゃいけない子なのね?」

ラビーの問いに,ゆっくり頷く。

「可哀相に…こんなに傷だらけにされて…」

その瞬間,緑色の光に女の子が包まれた。
そして,その光が消えた時には,たくさんの傷は無くなっていた。

「ラビーさんが居れば,耶桜国は天下無敵ね♪」

「ありがとう♪カグヤチャン♪」

2人は微笑み合った。

「カグヤ,ルーオール国の民がお前を待っているぞ。
急げ!」

コンドラが,急かすようにそう言った。
カグヤは立ち上がると,城の外へと出た。
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