お姫様はメイド服!?
唇から,温かな物が離れると同時に,微笑むレオンのドアップが,視界いっぱいに写った。

「何して…」

自分の唇に触れるカグヤ。

「好きです。」

何が起きたか分からないカグヤは,ジッとレオンを見つめている。

「あなたが好きです。」

言葉の意味を理解するのに,時間がかかった。

「本当に?本当に,あたしが好き?
姫としてとかじゃない?」

カグヤの目に涙が溜まる。

「カグヤが好きです。
姫としてじゃなく,カグヤが好きです。」

馬に乗ってるカグヤは,その振動で涙が零れ落ちた。

「あたしも好きだよ…」

「さっきも聞きました♪」

ニッコリ笑うレオン。

「ずっと,好きだった…」

たくさんの涙が,頬を流れた。
嬉しくて仕方がない,嬉し涙が…
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