お姫様はメイド服!?
「すいません…俺,何かしました?」

レオンの声に,アハハと笑うカグヤ。

「チョット…おかしな夢見ちゃって…エ…エヘ♪」

首を傾げながら笑う。

「そう言えば,父さんは?」

部屋にはいない。

「ラビー様とお話ししてます。」

「へぇー…あ!そうだ!
レオン,教えて!父さんの事!」

思い出したように,レオンに顔を近付けた。

「ひ…姫,顔が近いです!」

「あ!姫って呼んでるしー!」

「あっと…すいません…」

そう謝るレオンを睨むと,

「で,父さんが元王ってどういう事?」

ともう一度聞き直した。

「久王様は,あなたと同じ召喚主です。
しかも,あなたと同じ,この国の王でした。」

「あたしの前にも,召喚主がいたって事は,戦争もあったの?」

カグヤの問いに,レオンはゆっくりと頷いた。
< 153 / 240 >

この作品をシェア

pagetop