お姫様はメイド服!?
「ごめんなさいね!
単細胞のゴキブリで!」

ゴキブリは,多細胞生物だ。

「何の例えですか?」

肩を震わせるレオン。

「何でもないわ!」

カグヤは怒ってソッポを向いた。

「先程,久王様に言われました。」

チョット気になるカグヤは,レオンの方に顔を向けかけたが,途中で止める。

「カグヤを守ってくれてありがとう…と…。
俺は,守ってもらった立場なんですけどね…」

父さん…
レオンだったら大丈夫って言ってくれるよね?
父さんは,昔からレオンを知ってるんだもん!
きっと,レオンのいい所,いっぱい知ってるハズよ!

「レオンは,父さんのお世話係もしてたんでしょ?」

急な問いに,レオンは頷く。

じゃー,これは決まったも同然じゃない!
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