お姫様はメイド服!?
カグヤが倒れた時,久王は,レオンを睨んだ。
その理由は,『娘に触るな!』的な感じで,かっこよくって爽やかなレオンに嫉妬していたのだ。

心配だったんだ!
レオンはカッコいいから,カグヤは好きになっちゃうんじゃないかと…

久王の勘は,残念ながら当たっていた。

まだそれが分からない久王は,レオンからカグヤを奪い取り担いだ。
ここで,お姫様だっこじゃないのが久王らしい。
まあ…年頃の娘を,お姫様だっこする父も,どうかと思うが…

「久王様,そこを曲がってすぐの所です!」

なぜか走る久王を,レオンは追いかけながら,道案内をした。

ドサッと,カグヤをベッドに落とした久王。
汗でびっちょりだ。

「走る必要無かったんじゃないですか?」

そうクスクス笑うレオンに,懐かしさを感じる久王。

「それにしても,さすが神獣だな。
昔と一つも変わってない。」

汗を拭きながら,久王はそう言った。
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