お姫様はメイド服!?
「あなたは,立派なお父上になられた。」

爽やかな笑顔のレオンに,苦笑いをする久王。

「そのうさん臭い笑顔も変わらない。
つか,敬語は止めろ。
もう私は王でも召喚主でもないんだからな!」

ワッハッハと笑う久王に,レオンも笑う。

「敬語は癖ですから…」

「そういえば,レオンのタメ口は聞いた事が…あるな。
ドランにはタメ口だったよな?
あと…ランシャーも。」

「あれは,幼馴染みのようなものですから…」

久王は,昔を思い出すように,遠くを見た。

「ドランは,変人振りが増したな!
城の中にいた俺を見て,悲鳴をあげながら飛び掛かってきたよ。」

その姿を想像したレオンは,吹き出した。

「おいおい…お前も,変人になってきたんじゃないか?
幼馴染みさんの影響でな!」

ワッハッハと笑う久王に言われたくない…と,レオンは心の中で思った。
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