お姫様はメイド服!?
「お前と話してると,自分を俺って呼んじまうよ…」

「もう,俺って呼ばないんですか?」

レオンの問いに,久王はもう一度溜め息をついた。

「こんな親父が,俺なんて言ったらおかしいだろ?」

久王の足は,ドアの方に向かっている。

「お前だったら,許してやるよ…」

「え?」

惚けた声を出すレオンに笑いかけると,部屋を出た。

「カグヤも,あいつには勝てねえか…。」

フッと笑みを零す。

「さて…ラビーの部屋は…」

そこで,足が止まった。

バタン!と勢いよくカグヤの部屋のドアを開ける。

「おい!レオン!
ラビーの部屋はどこだ!」

負けず嫌いな久王は,もう一度部屋に戻るまでに,10分かかった。
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