お姫様はメイド服!?
「本当に…久王様はあなたに似ている…」

正確には,カグヤが久王に似ている…だ。

「好奇心旺盛で,負けず嫌いで…落ち着きが無い。」

ただ,カグヤは久王より男らしい。

レオンは,クスクスと1人で笑った。



「君は,いつみても美しいね…。妻には負けるけど♪」

そんな事を言うのは,久王…ただ1人だ。

「あなたは老けたわね。久王♪」

最初に言っておこう。
この2人は,かなり仲が悪い。

「あぁ,君のように歳はとってないがね!」

久王の言葉に,ラビーは大きな溜め息をついた。

「で?あなたは何しに私の部屋に来たのかしら?」

だいたいは分かってるけど…

「カグヤの事だ。」

やっぱり…

「カグヤを,成人になるまで日本で育てる!
俺だって,カグヤの振り袖姿が見たい!」

久王のバカさに,ラビーは頭を抱える。
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