お姫様はメイド服!?
「あなた,老けたのは顔だけじゃなくて,頭も老けたのね!
忘れたの?こっちの国の1日は,あなたの国の一分よ?」

ラビーの言葉に,ふん反り返る久王。

「覚えているに決まっているじゃないか。
だからこそ,日本でしっかり成人を迎えて,しっかりした大人になってから女王姫をやってほしい!」

「私達に,何年も待てと言いたいの?」

「何年だと?お前は計算も出来ないのか?
約600年くらい,あっというま……だろ?」

自分だったら無理だ。

久王は,心の中でそう呟いた。

「カグヤチャンには,その話ししたの?」

ギクッと体を震わせる久王を,ラビーは睨む。

「してないのね?
じゃぁ,その話をカグヤチャンにしてから,もう一度2人で来なさい!
いいわね!!!!」

ラビーの迫力に負けた久王は,何度も頷いた。
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