お姫様はメイド服!?
「今,ラビーに言ってきたんだが…
カグヤ,お前を日本に帰らせる。」

「え??」

意味が分かってないカグヤ。

「お前は,今すぐ帰って…成人になるまで日本で暮らすんだ。
成人になれば,お前は…決断を降さなきゃならない。」

まだ分かってないカグヤは,黙って聞いていた。

「決断と言うのは,日本かこの国かを選ぶ事。
どちらで暮らすかを選ぶんだ。」

しーんと静まる部屋。

「よく分からないけど…。
帰りなくないわ…。」

カグヤの言葉に,やっぱり…と溜め息をつく久王。

「今さら帰れないじゃない!
入学式も過ぎちゃって,もう友達もいない…。」

レオンは微笑みながら口を開いた。

「それなら心配ないですよ。
この国の1日は,あたなの国の1分ですから…
まだ,30分も経ってないんじゃないですかね?…って…姫?」

俯いているカグヤに,レオンは首を傾げる。

「レオンの…」

「え??」

「レオンのバカ!!!!」

カグヤはそう言うと,部屋を飛び出した。

「カグヤ!」

久王がそう呼ぶと同時に,パタンと閉まるドア。
溜め息をつきながら,久王はレオンを見た。
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