お姫様はメイド服!?
「カグヤ??」

「バカ…」

黙り込むレオン。

「レオンは,あたしがいなくなってもいいの?
あたしがいなくなっても,寂しくないの?」

少し考えてから,レオンは微笑んだ。

「俺は,信じてますから…」

ズズッと,鼻の啜る音が聞こえてくる。

「あなたは,俺が待たないとでも?」

ブルブルと,顔を振るカグヤ。

「あなたは,待てる自信が無いんでしょう?」

こっちを向かないカグヤに,少し意地悪を言った。

「待てるに決まってるじゃない!」

バッと起き上がり,レオンを睨む目からは,大量の涙が流れ落ちている。

「なら安心しました♪」

そっと,カグヤの頬に触れるレオン。
涙がレオンの手を濡らした。
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