お姫様はメイド服!?
「寂しいに決まってるじゃないですか…」

眉間に皺を寄せて,目を閉じるレオン。

「あなたと…ずっと笑っていたい…」

カグヤの頬に触れている,レオンの手の甲に,涙が流れた。

「レオン…」

「でも,あなたは1度帰らなきゃいけません。」

カグヤの声を遮るように,レオンは話し続ける。

「あなたは5年待てばいい。
俺なんて,600年ですよ?」

クスクス笑うレオン。

「ま,余裕ですけど♪」

そう後に付け足した。
そして,カグヤを見下ろす。

「あたしも余裕よ!!」

涙を拭きながら,カグヤはレオンを見上げた。

『いいか?
女と永遠の約束を交わす時はな─』

ポッケに手を入れるレオン。

「これを受け取ってもらえますか?」

『そう言ってから,指輪を渡すんだよ。』

そう差し出した掌には,ピンク色の指輪が置いてある。
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