お姫様はメイド服!?
「本当にいいの?」

ラビーが泣きそうな顔をしながら,カグヤに聞いた。
その目は,レオンも見ている。

「いいんです。
あたしが決めた事ですから…」

「そう…」

カグヤは微笑みながらそう言った。
その後ろでは,レオンも微笑んでいた。

「カグヤちゃんが決めた事なら仕方ないわね…」

カグヤの左手に付いているピンク色の指輪を見つけたラビーは,全てをわかったように溜め息をついた。

「あの…ラビーさん。」

カグヤが,控え目にラビーを呼ぶ。

「なぁに?」

優しく微笑むラビー。

「絶対ここに戻ってくるんで…その時はまた,お願いします!」

深々と頭を下げるカグヤに,レオンとラビーは微笑み,久王1人が目を丸くした。

「えぇ…待ってるわ♪」

その言葉に,カグヤは満面の笑顔で顔を上げた。
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