お姫様はメイド服!?
「素直じゃないよな…」

クスクスと,彼は笑っている。
恥ずかしくって,涙が出そうになった。
いつもなら,強気な私も,恋には奥手みたい。

「でも,そこが可愛い…」

「え?」

彼の方を向くと,黒い瞳が私を捕らえた。
目が逸らせなくって,顔が近くって…何がなんだかわからなかった。
彼の顔が近付いてきたと思ったら,熱い物が唇に触れた。

「好きだよ…ラビー…」

唇が離されたと同時に,そう囁かれた。
その時は,嬉しくて嬉しくて…自分からキスをしてしまった。
何度も何度も…角度を変えながら,長いキスをした。


幸せ過ぎて,嬉し過ぎて…涙がたくさん出た。
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