お姫様はメイド服!?
それで俺様は,あのボロい家の前で立ち止まっている。

何度もノックしようと手を上げるんだけど…
すぐ下がる。

昨日の今日でまた来るとか…
普通じゃないよな…

なんて,俺らしくない事考えちゃって…
深呼吸なんかもしちゃって…

やっと決心して手を上げた時,肩に手を置かれた。

「ん?………」

振り向いた瞬間,人差し指が俺の頬に刺さる。
そして,目の前には…

『来てくれると思った♪』

の文字。

恥ずかしくなった俺は,女の手を下ろし,睨んだ。

「飯が食いたくなっただけだ…」

そう言った俺を,女はコロコロ笑った。
そして,ドアを開け,昨日のように手招きした。

なぜか,心臓がドクドクいってて,何度も深呼吸しながら中に入った。
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