お姫様はメイド服!?
「お前…何して……」

「話が違うじゃねーか」

あぁ?

俺の言葉を遮る声が,後ろからした。

「マーラ!てめー何してんだよ!」

後ろを見ると,黒い鎧を来た男が2人立っていた。

こいつら…この前の…
でも何でここにいるんだ?

女を見ると,下を向いて震えていた。

「どーゆー事だ?」

俺の言葉に,ビクッと体が動く。

「何か言え!!!!」

怒鳴る俺を,鎧の男は笑い始めた。

「教えてやるよ!
その女はなー!金が欲しい俺等の国の使用人だー!
金のためなら,お前だろうが王だろうが,誰でも騙すんだとよー!」

ギャハハハ!と,品のない笑い方をする。

ギュッと,拳を握った。

「俺を…騙してたのか?」

女は,下を向いたまま何も言わない。

「俺を…騙したのかッ…!!!!」

その時,頭に激痛が走った。
視界がグニャリと曲がり,真っ暗になった。
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