お姫様はメイド服!?
「王はこの部屋にいる。
中に入れ」

「はーい…」

部屋のドアノブに手を掛けようとして止まる。

「あっと…一つ忠告。」

兵は,そう言う俺に首を傾げている。

「てめー俺様にタメ口言ってんじゃねーよ
俺様が聞いてねーと思ったら大間違いだ!」

「なッ!」

睨み付ける俺に言葉が出ないでいる兵は,一歩後退った。

「ほら,分かったらさっさと持ち場につきな!」

ニッコリ笑うと,部屋のドアノブを回した。

「どーもー♪」

中には,真っ黒な髭を生やした大男が,ズッシリと小さなイスに座っていた。

「やっぱり来たか!
しかし,昨日の今日とは…
そこだけは予想外だったな…」

「ブツブツブツブツうるせーな!
てめーは会話した事ねーのかよ!」

俺は,笑いながら言ってやった。

「威勢のいい男だな…」

ニッコリ笑う男は,立ち上がると,俺の方に近寄ってきた。
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