お姫様はメイド服!?
「だが,あれを見たらどうなるか…
見物だな…」

「あ?」

こいつ…何ブツブツ言ってやがんだ?

「ついてこい…」

チッ…偉そうにしやがって…

俺は仕方なく,そいつについて行った。



着いた場所は,見覚えのある場所だった。

「ここは…」

「あぁ…そうか。
お主,昨日ここにいたのだものな…」

その言葉に,レオンが反応した。
そりゃそうだ。
ここは牢屋。
俺が昨日いたなんて聞いたら,反応したくなくてもしたくなるわな。

「ランシャー…あなた…」

「理由は後で言うから,説教はここですんじゃねー」

今は説教どころじゃない。
この男が,俺をここに連れて来た理由。
そんなの…
女がいるとしか考えられねー…。

「じゃぁ…こやつは見覚えあるかな?」

そう指差された先には,牢屋の中で横たわっている女。

「ッ……」

俺は,駆け寄りたい衝動を堪えた。
< 219 / 240 >

この作品をシェア

pagetop